台湾暮らしをはじめて学んだ、意外な常識【仕事編】

こんにちは。くみをです。

前回、こういう記事を書きました。

今回は、仕事に関する常識編です。日本と似ているようで異なる、おもしろい職業文化を紹介します。

「錢多 事少 離家近」

これは、台湾人の理想とする仕事の条件です。

  • 錢多…給料が高い
  • 事少…やることが少ない
  • 離家近…家から近い

まあ現実にはこんな仕事はないので、ひとつの風刺としてあつかわれています。

「離家近(家から近い)」についてですが、台湾では交通費の支給が一般的ではありません。なので時間とお金を節約するために家から近い会社を選びたい、というわけです。

また、成人しても実家に暮らすことが当たり前である点、給料に比べて家賃が高い点から、「離家近(実家から近い)」とも捉えられます。

ところでおもしろい漢詩を見つけてきました。

冒頭を抜粋しますと、

錢多事少離家近、
(給料は高くて、やることは少なくて、家から近くて、)

睡覺睡到自然醒、
(寝たいときに寝て、起きたいときに起きられて、)

位高權重責任輕;
(ポジションは高くて、権利は多くて、責任は取らなくていい仕事)

この「位高 權重 責任輕」は、ボスになって人を動かす側になりたい、ボスならではの特権がほしいという、中華圏ならではの職業文化です。

厳しい労働基準法

台湾は民主主義国家です。政府がさまざまな情報を公開しており、Webサイトは日本のお役所と比べて段違いにわかりやすいです。

厚生労働省にあたる勞動局では、労働法を違反した事業所の一覧を公表しています。

  • 労働基準法
  • 安全衛生法
  • 男女雇用機会均等法
  • 障害者雇用対策

こういった法律に違反した歴代の事業所、代表者名、法令、詳細をcsvファイルでダウンロードできるようになっています。

ですが、実際の罰金の額は大企業にとって屁みたいなモンで、「名前が載った!終わった!」とはならないみたいですよ。

台湾の労働基準法は残業代などあらゆる項目が細かく規定されている一方、ザルな経営する会社が多く、違反はあるあるになってしまったのだそう。

始業後に会社で朝食を食べる文化

朝の9時が定時だとして、

9時に会社について、9時1分から自分のデスクで朝ごはんを食べる。

これがオッケーなのだそう。確かに、バイクの荷物掛けに朝ごはんをぶら下げている人がめちゃくちゃ多いです。

「転職文化」と言われているけど

台湾人の就労観について、日本語のサイトでこう形容されることが多いです。

「台湾は転職文化が根付いており、『石の上にも三年』の感覚はない」

「よりよいポジションの誘いがあったら、すぐ転職する」

台湾に来てまだ半年ですし、肌感覚なのですが、現地人のお仕事事情を聞いてみると、

  1. 自分のスキルや経験を客観的に鑑みた上で、
  2. 会社の待遇が割に合わないと感じたら、
  3. ガマンせずに転職する

これくらいが適切かなと思っています。

例えば、前にお話を伺った英語を扱う仕事をしていた人は、

「仕事量は多くてキツかったけど、自分の英語力を伸ばすためだと業務に向き合い、転職のチャンスが巡ってきたとき、待遇のよいポジションを得た」

と教えてくれました。

技術職に就く人はこの傾向が多そうです。

おのれを会社に捧げよ!という人は少ない

物価と比べてお給料が少ないという点では、なかなかタフな働き方を強いられている台湾社会ですが、

「日本や韓国と比べたら仕事面でのプレッシャーは大きくない」というのが、大方の台湾人の評価です。

健康で楽しく暮らせたらもう御の字です…。

今日はこのへんで。

では!